宅建の学習では、たくさん覚えることが必要ですが、意味を理解することで覚えられるものと、意味だけでは、なかなか覚えられないものもあります。
そんな、覚えにくい物の一つが、それぞれの用途地域に設定された用途制限ではないでしょうか?
病院を建てていいのは・・・、自動車整備工場は・・・・など、一つだけであれば覚えることもできるのですが、かなりの数があるので、なかなかやっかいです。
逆にいうと、覚えることができれば、他の受験生に差をつけることができる。ということにもなります。
自分も、なかなか覚えることができませんでした。
また、この用途地域の制限を覚えると、他の記憶が頭からこぼれたり、、、。
若いからといって記憶できる量は、無制限ではありません。
記憶力が落ちた社会人も、記憶する分量を抑えたい若い人も、効率よく覚える方法の一つが語呂合わせです。
このページをブックマークして、何度も見直して、覚えてくださいね。
さあ、はじめましょう。
用途地域について
まずは13の用途地域の名称からですが、これは、すでに覚えているかも知れません。
おさらいなりますが、建築基準法で出てくる用途地域は次のとおりですね。
- 住居系
- 第一種低層住居専用地域
- 第二種低層住居専用地域
- 田園住居地域
- 第一種中高層住居専用地域
- 第二種中高層住居専用地域
- 第一種住居地域
- 第二種住居地域
- 準住居地域
- 商業系
- 近隣商業地域
- 商業地域
- 工業系
- 準工業地域
- 工業地域
- 工業専用地域
この順番は、住居系~商業~工業と、だんだん住宅用途から離れる用途の順番ですね。
住居系の中でも、低層住居~中高層住居~住居~準住居と住宅専用から離れる順番になっています。
田園住居地域の規制は、第二種低層住居専用地域とほぼ共通なので、田園住居専用地域は、第二種低層住居専用地域の次としてます。
本来ならば、用途地域の順番がバラバラでも、その制限の内容を覚えられれば良いのですが、これからお伝えする語呂合わせには順番も大事になってきます。
以下の「あわせて読みたい」は、この順番を覚えるコツが書いてあります。
覚える内容について
この用途制限について、細かく覚えようとするとかなりの数があります。
参考までに、東京都市整備局が公開している資料を引用しておきます。
この資料によると、44の項目で制限があります。
その項目の中に更に条件があるので、もっと多いことになります。
用途地域による建築物の用途制限の概要について
東京都市整備局のHPより引用
用途地域による建築物の用途制限の概要は以下の通りです。
その主な理由は、床面積の大きさや危険性の大小で、規制地域が変わっていくためです。
確かに小さい店舗と大きな店舗では、規制の内容が変わるのは、当然とも思います。
そのため、規制が違ってくるのは、仕方ない事なのですが、これを覚える方は大変です。
試験時間内に問題を解くためには、瞬時に該当する規制範囲を思い出さなければなりません。
それには、良く出題される部分に絞ることで、覚える容量を減らすことも重要です。
そのため、ここでは、合格できた私が実際に覚えた内容に絞りました。
今回、覚えるのは次の表の内容です。
×印は、特定行政庁の許可がなければ建築できない。という意味です。
逆に言うと、特定行政庁の許可があれば、建築はできるので、そこは理解しておきましょう。
試験で問われるのは、特定行政庁の許可がない場合が問われます。
ですので基本は、この表の中の×のところを覚えるようにしましょう。
また、内容の欄で、赤文字で示した用途が重要ですので、これらを覚えるようにしましょう。
こうすることで、覚える分量を減らし、効率よく暗記することができます。
語呂合わせ・覚え方
さて、それぞれの覚え方と語呂合わせを紹介します。
全部の地域で建築可能なもの
全ての地域で建築が可能なものは、以下です。
宗教関係と診療所(クリニックとも呼ばれている、かかりつけのお医者さんですね)、幼児を預かってくれるところ。といった感じで覚えればよいでしょう。
住宅、文化施設関係
住むところとして、住宅と老人ホーム、文化関係の図書館、博物館なども、規制は同じなので、一緒の語呂合わせで覚えてしまいましょう。
語呂合わせは
「表の右端には住めませんと(図)!」
です。
さいごの「と」は図書館の「図」と覚えてください。
これで、住宅関係、文化施設関係が覚えちゃえます。
学校、病院関係
学校、病院関係は3種類です。
小・中・高の語呂合わせは、
「学校」です。
義務教育+高校といったイメージですね。
大学・高専、専修・各種学校の語呂合わせは、
「ケイオーーーーーーーー大学」です。
「ー」になっているところは、建築NGの地域です。
間違いやすそうなのは、高専(高等専門学校)ですね。
高専は、大学と同じ扱いになります。
病院の語呂合わせは、
「ケイオーーーーーーーー病院」です。
大学・高専などと同じ地域で、規制されます。
レジャー、エンタメ系
レジャー、エンタメ系で覚えたいのは次の4つです。
ホテル・旅館の語呂合わせは、
「ホテルりょーーーーーーかん」。
なんと、覚えやすい。そのままですね。
カラオケボックス・ダンスホールの語呂合わせは
「カラオケカン」
よく利用されている方なら、一発で覚えられますね。
劇場・映画館・ナイトクラブは床面積により、規制される地域が違ってきます。
やはり、大きい建築物の方が、規制される地域が増えるんです。
200m2未満の場合、「インディ・ジョーーーーンズ」
200m2以上ならば、NGの地域がもう1つ増える。と覚えましょう。
インディとジョーーーーンズの間に「・」があるのを忘れずに。
店舗関係
店舗で覚えたいのは次の3つです。
実は店舗に関しては、床面積によりもっと細かく区分されていますが、最も小さな店舗と、最も大きな店舗について覚えましょう。
床面積が150m2以内かつ2階以下の店舗の語呂合わせは、
「店舗はイチゴ」
「イチ」で表の左端の一番目、「ゴ」で表の最後、右端がNGと覚えましょう。
「イチゴ」は「床面積150m2以内」の「150m2」にも、かけています。
床面積が10,000m2を超える大規模店舗の語呂合わせは
「ハンシンヒャッカーーーテン」です。
大規模店舗の代表は、やっぱり百貨店でしょう。
料理店・キャバレーの語呂合わせは
「カブキチョウナンバーーワン」です。
この料理店は、風俗営業店のことを示しています。
何だか少し違和感もありますが、そういうものだ。と理解しておいてください。
そういえば、コロナ渦で、接待を伴う飲食店というのもありましたね。
倉庫、自動車修理工場
倉庫、自動車修理工場も床面積により規制が変わってきます。
ここでは、小規模の建物に関する規制を覚えておきましょう。
150m2以内の倉庫、150m2以内の自動車修理工場の語呂合わせは、この2つを一度に覚えます。
「20才まで、そこで車の修理はできません」
「20才まで」は、「ニジュッサイまで」と読んで、2住=2種住居地域 はNGという意味です。
「そこで」は、倉庫
「車の修理」は、自動車修理工場
という意味です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
宅建の学習では、色々暗記が必要ですが、意味を理解することで覚えられるものと、なかなか、なかなか意味だけから覚えられないものもあります。
今回の用途地域の用途制限は、その代表だと思います。
病院を建てていいのは・・・、自動車整備工場は・・・・など、一つだけであれば覚えられますが、数があるので、なかなかやっかいです。
そんな用途制限ですが、今回の語呂合わせなら、覚えやすいのではないでしょうか?
苦手とする人も多いので、覚えることができれば、他の受験生から差をつけることにもなります。
記憶が必要なものは、なるべく少なくすることが学習のポイントです。
語呂合わせを使って、効率よく覚えていきましょう。
きっと、合格できます。
あなたが試験に合格できるよう、応援しています。